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合格者の皆様へ
香川県歯科医療専門学校 入学前クイズ
2022年12月号 正解&解説

Q21

問題

虫歯も歯周病も歯の表面につく歯垢(プラーク)の中の細菌が原因です。1mgの歯垢(プラーク)の中に、細菌は何個いるでしょうか

正解

約1億個

解説

歯の表面や歯と歯の間、歯と歯肉のさかいめなどにつくネバネバした白いものが歯垢(プラーク)です。歯垢は、決して単なる食べかすではなく、口の中で繁殖した細菌が、水にとけにくい粘着性の物質とともに、歯に付着してできた汚れで、わずか1gの1000分の1の歯垢に、1億個以上の細菌が生息しており、いわば細菌のかたまりです。歯垢は、ネバネバした物質と一緒に、歯に強固に付着しているため、口をゆすぐだけでは取り除くことができません。ハブラシを使って、ていねいにみがくことが必要です。

Q22

問題

歯を磨く習慣と関係の深い宗教は次のうちどれ?

正解

仏教

解説

日本人が起きてすぐに歯を磨く習慣を身に付けたのは仏教伝来の時で、日々の信仰生活の中に、心身を清めることとして歯磨き習慣を身につけたのです。

Q23

問題

日本で見つかっている最古の木製の入れ歯はいつ頃の時代の物でしょう?

正解

室町時代

解説

日本最古の木床義歯は、天文7年(1538年)4月20日に74歳で亡くなった和歌山市の願成寺、仏姫(がんじょうじ:ほとけひめ:本名、中岡テイ)という尼僧のものと言われています。 この入れ歯は、黄楊の木を彫ったもので、歯の部分と一体となっていて、食事をしても落ちないように、歯がない上顎の粘膜に吸いつき保持するようにできており、現在の総入れ歯が顎に吸着する理論と同じであったそうです。その頃の欧米の入れ歯は、食べ物を噛むことがほとんどできない、主として容貌を整えるだけのものだったのに比べると、日本の木製の入れ歯(木床義歯)の技術は、機能という点では、世界で最も進んでいたのです。ちなみに、世界最古の入れ歯は、エジプトでみつかった金の針金で固定された2本の奥歯が最初と言われており、約5000年前のものと鑑定されています。

Q24

問題

顎関節症で間違った記述はどれでしょう?

正解

放っておいて自然に治ることはない

解説

軽度から中等度の顎関節症では、消炎鎮痛剤を飲んだり安静にしておいて自然に治癒することもありますが、重症化すると治療の選択肢が少なくなることもあるので、診察を受けておいた方がよいでしょう。

Q25

問題

歯の外傷についての記述で間違っているものはどれでしょう?

正解

歯を打った後で痛みが続かなければ、後遺症は残らない

解説

歯を強く打った後では、痛みが和らいでも、神経が死んだり歯根や歯冠が折れていることもあり、後になって歯の神経を取ったり、歯が自然に抜け落ちてしまうこともあります。油 断せずに、早めに歯科を受診しましょう。

Q26

問題

高齢者に多い、食べ物をうまく食べられない、飲み込めない状態を何というでしょう?

正解

摂食嚥下障害

解説

摂食嚥下障害には、食べ物をうまく口に運べない噛めない、唾液や食べ物が口から出てしまう、口の中に唾液や食べ物が残る、食事に時間がかかる、食べ物を飲み込もうとする前にのどに流れる、うまく飲みこめない、唾液や食べ物がのどにたまる、つっかかる、食べ物が鼻にまわる、むせる、飲み込んだ後息苦しくなる、声がガラガラする、痰が多い、就寝中に咳が出るなどの症状があります。嚥下障害のため食べ物が食道ではなく気管に入ってしまい肺炎を起こしたり、食べ物が気道を塞いでしまう窒息を起こすことがあります。また、食事を摂ることが困難なため、体重が減ったり、低栄養や脱水になることもあります。

Q27

問題

おやつの食べ方で好ましくないものはどれでしょうか?

正解

少しずつ何回にも分けて食べる

解説

むし歯予防のポイントは、むし歯菌の活動時間(脱灰)を出来るだけ短くして、唾液による修復効果(再石灰化)を強化することにあります。そのためには、食後のブラッシングだけでなく、食事にかける時間や回数にも注意しなければなりません。だらだらと食べたり、何回も間食することで、むし歯菌の活動時間が長くなり、むし歯リスクが高くなります。

Q28

問題

歯磨きのポイントで好ましくないのはどれでしょうか?

正解

力がよく入るように、歯ブラシの柄は手の平でしっかり握る。

解説

小刻みに動かしながら1本ずつみがくことで、歯の隙間に歯ブラシの毛先が届きやすくなります。いつも同じ場所からみがきはじめ、一筆書きをするようにみがく場所をずらしていけば、みがき残しを防ぐことができます。歯の面は丸みを持っていますので、歯面に毛先が直角に当たるように歯ブラシの角度を変えながらみがく工夫が必要です。歯ブラシは指先で軽く持つことで、細かな動きや角度の調節がしやすくなります。

Q29

問題

歯の健康を保つには、毎日行うブラッシングやバランスのとれた規則正しい食生活など「セルフケア」と、歯科医院での 定期健診や歯のクリーニングなどの「○○ケア」が重要です。○○に入るのは何でしょうか?

正解

プロ

解説

歯の健康を保つためには、毎日のブラシングで歯垢(プラーク)をきちんと取り除くことです。また、バランスのとれた規則正しい食事も重要です。また、喫煙は歯周病の発症・進行を早めます。禁煙・減煙に努めましょう。これら家庭で行う「セルフケア」と同時に、定期的に歯科医院でむし歯や歯周病などのチェックを受け、必要に応じてセルフケアの指導や歯のクリーニングを受けることが重要です。これを「プロケア(プロフェッショナルケア)」といいます。セルフケアとプロケアは車の両輪です。どちらがかけても歯の健康を保つことは難しくなります。

Q30

問題

歯磨きについての記述で、間違っているものはどれでしょう?

正解

上手に磨けていれば、デンタルフロスや歯間ブラシは必要ない

解説

デンタルフロスや歯間ブラシは補助(清掃用具)と呼ばれるもので、歯ブラシでは届かない歯と歯の間を磨くのに適しています。よって、補助グッズを使用すると、さらに多くの歯垢を除去することができます。また、適切に歯磨剤を使うことでさらに歯垢を除去できたり、むし歯を予防することができます。